コタエルハウスのリフォーム Y建築工房

【DIYの落とし穴】壁に棚やフックをつけたい!失敗しない「下地探し」と壁の裏側のハナシ

こんにちは!埼玉県内で注文や分譲住宅、リフォーム等を手掛けているコタエルハウスの福祉住環境コーディネーターを務めております野口です。

「玄関におしゃれなコート掛けフックを取り付けたい」

「リビングに小さめの飾り棚を作ってインテリアを楽しみたい」

おうち時間や暮らしの変化に合わせて、ちょっとしたDIYでお部屋を使いやすくアレンジされる方が増えています。当社の新築や分譲住宅にお住まいの施主様・OBのお客様からも、「自分でここに小さな棚を付けようと思って」というお話をよく伺います。

ですが、いざホームセンターで買ったビス(ネジ)を壁に打ち込んでみると……

「あれ? 全然手ごたえがなくて、ネジがポロっと抜けちゃった……」

「穴がスカスカになってグラグラする!」

そんな失敗をしたことはありませんか?

実は、現代の住宅の壁の多くは「そのままビスを打っても固定できない仕組み」になっているのです。

今回は、住まいのプロであり福祉住環境の観点からも知っておいていただきたい「壁の構造」と、DIYを失敗しないための「下地(したじ)の探し方」を分かりやすく解説します!

なぜ壁にビスが効かないの?「石膏ボード」の性質

一般的な木造住宅やマンションのお部屋の壁は、クロス(壁紙)のすぐ裏側に「石膏(せっこう)ボード」という板が貼られています。

石膏ボードは火に強く、防音性にも優れた非常に優秀な建材です。しかしその反面、「強い力で引っ張られたり、一点に重さがかかったりするのに弱い」という特徴があります。

石膏ボードそのものは「固めた粉(石膏)を紙で包んだ構造」のため、直接ビスを打ち込んでも中の粉が崩れてネジ山が引っかかりません。カレンダーを画鋲で止める程度なら問題ありませんが、棚やフックを取り付けて重さのあるものを載せると、壁ごと崩れて落ちてしまう危険があるのです。

では、壁にしっかり物を固定したい時はどうすれば良いのでしょうか?

答えは、石膏ボードの裏側にある「木の下地」を狙うことです。

壁の裏側はどうなっている?「柱」と「間柱(まばしら)」

壁の裏側には、お家を支えたり壁の板を固定したりするための木枠が存在します。これを建築用語で「下地(したじ)」と呼びます。

壁の裏側には、主に以下のような木材が配置されています。

  • 柱(はしら)建物の構造(骨組み)を支える一番大切な太い木材です。一般的には約91cm〜1mおきに配置されています。
  • 間柱(まばしら)柱と柱の間に、壁の石膏ボードを留めるために立てられている補助的な木材です。およそ30cm〜45cm間隔で縦に入っています。

DIYで棚やフックを取り付ける際は、この「間柱」や「柱」を狙ってビスを打つのが基本になります。

自宅でできる!簡単な「下地」の探し方 3選

方法①:壁をコンコンと叩いてみる(音で探す)

指の関節で壁を順番にコンコンと叩いてみてください。

  • 「コンコン」と高い音がして空洞感がある場所:裏側に何もない(石膏ボードのみ)
  • 「ペチペチ」「コツコツ」と詰まった低い音がする場所:裏に柱や間柱がある!

方法②:「下地探しピン(針式)」を使う(一番確実!)

ホームセンター等で購入できる、注射器のような形をした「針式の下地探しツール」です。壁に細い針を刺し、石膏ボードを貫通して奥の木に「ザクッ」と当たれば下地がある証拠です。

方法③:強力マグネットを使う

石膏ボードを留めている裏側の鉄ビスに磁石がカチッと反応します。その上下一直線上に「間柱」が入っています。

福祉住環境コーディネーターからのお願い:「手すり」の固定だけは絶対に注意を!

ここまでは「棚やフックの設置」についてお話ししてきましたが、福祉住環境コーディネーターとして一番お伝えしたいのが「手すりの設置」についてです。

将来やご家族のために「玄関やトイレに自分たちで手すりを付けよう」と考えて下地を探される方もいらっしゃいます。しかし、手すりは人が体重(何十キロもの荷重)を急激にかける場所です。

  • 下地の端っこに少ししかビスがかかっていなかった
  • ビスの長さが足らず、下地の木まで十分届いていなかった

このような施工不良があると、いざ体重をかけた時に手すりが突然外れ、大ケガにつながる大変危険な事故になってしまいます。特に手すりを取り付ける位置は、「使いやすい高さ」と「下地の位置」が必ずしも一致しないことが多いのです。

そのため、プロが手すりを取り付ける際は、壁の裏に「補強板(ベース板)」をしっかり固定してから手すりを取付けたり、壁を剥がして大きな下地を補強したりする工事を行います。

ちょっとした「困った」もご相談ください

自社で建築いただいた施主様や分譲住宅のOB様からも、 「DIYで棚を付けようと思ったけれど、下地が上手く見つからなくて…」「将来に備えて玄関や階段に手すりを付けたいけれど、どこに頼めばいいかしら?」といったちょっとしたご相談をたくさんいただいております。

「こんな小さなこと相談しても大丈夫?」と思うようなことでも大歓迎です!下地探しのお悩みから将来の住まいづくりまで、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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